事例:低圧給水加熱器
1. 低圧給水加熱器の過渡解析
このモデルはボイラーの給水加熱器の簡易モデルです。模式図を図 1に示します。ここではLP1のユニットをFlownexでモデル化します(図 2)。

図 1 給水加熱器の模式図

図 2 Flownexによる給水加熱器の簡易モデル
2. 各ラインの説明
模式図の各ラインを説明します。
- Bleed steam: 給水加熱用にタービンから抽気された蒸気のラインです。
- Distillate from upstream LP heater: 下流側のドラムから戻された蒸留水のラインです。
- Condensate from CEP: 復水ポンプからの凝縮水のラインです。
- Distillate pump: 蒸留水ポンプのラインです。
3. ポンプ性能曲線設定
蒸留水ポンプの吐出量-揚程特性曲線(Q-H曲線)を設定します(図 3)。

図 3 蒸留水ポンプの性能曲線
4. パラメータ最適化
最適化ツールを使って、クオリティ(乾き度)、バルブの口径、熱伝達率、損失係数等を求めます(図 4)。

図 4 各種パラメータの最適化
5. シナリオ設定
過渡解析のシナリオを設定します。ここでは50秒後に凝縮水の設定温度を34.3℃から40℃に変更します(図 5)。

図 5 シナリオ設定
6. 過渡解析結果
過渡解析を実行します。図 6の青色の線はドラム内の液面の高さです。赤色の線はドラム内の圧力です。50秒後に凝縮水の設定温度が上がったので、熱交換量が減少して圧力が上がり、液位が低下しています。

図 6 ドラム内の液位と圧力


















